宙楽(光)の建築 145

大村湾に面する宙龍の地域計画

2022年8月30日

「大村湾に面する宙龍の地域計画」

5月の終わりに訪問させて頂いた、大村湾の地域計画が漸く具体的に構想が纏まってきました。

いつもよりも規模もスケールも大きく、最初に現地にお伺いした時に有り有りとしたビジョンがはっきりと立体的に見えたのですが、図面化しようとすると難しく、打合せを何度も繰り返してプレゼントする方向が決まりました。

区画の中央に鱗を思わせる石畳の龍の路が、畝りながら伸びやかに貫き、大村湾に浮かぶ神島に向かいます。

頭の部分に経ケ岳、舞岳を連想させる1.5m程の盛り山のある公園を配し、龍の腹側にあたる南側には低層の住宅街が連なり、龍の背側にあたる北川には四つの回転をイメージした勾玉の商業施設が点在します。

住宅街は今までの所有と言う概念ではなく、定期借地等の賃貸を中心とした住宅、メゾネットアパートメント、低層マンション、戸建住宅をバランスよく配置し、若年層から高齢者迄が程良い距離感で交わり繋がり、分譲宅地に在りがちな老朽化、老齢化で時間が止まってしまうのではなく、常に循環し乍ら新陳代謝が起こり受け継がれ、味わい深く育っていく街を生み出します。

商業施設側も全てを低層として、視線がおおらかに海や空に抜け、保育園や病院などの医療施設、生活にもこの場所にも相応しい店舗や老人福祉施設、オフィス棟などが混雑して大らかに繋がりながら広がっていきます。

ラフなスケッチでは伝わり難いかもしれませんが、図面が完成次第Facebook等でアップしていきたいと思っています。

 

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